骨格補正カットとは、頭の骨格に対応させたカット技術です。

例えば私たち日本人はハチ（側頭部）が張っていて、後頭部が潰れた形、いわゆる絶壁になっています。

それらをカバーする方法の例として、ハチ上まで刈り込み自然な丸みを持たせる、サイドの髪の毛が自然に収まる長さに残したり、後頭部を少し長めに残す等、理論に基づいたカット方法があります。

こうすることでお客様の頭の型をカバーでき、コンプレックスを解消し、ヘアスタイルがより美しいものになります。

毛量補正カットは、髪を軽くするために梳く（すく）だけではなく、お一人お一人の髪の毛量が異なることや、各部位（前髪、トップ、サイド、バックなど）でも毛量が異なることを考慮しています。

そのため、髪に動きを出したり、全体を均一にしたり、薄い部分を目立たなくするなどのセニング技術を活用しています。

具体的には、濃い部分には多めに梳き、薄い部分にはあまり梳かないなど、細かい毛量の調整を行いながら、全体的に自然で美しいヘアスタイルに仕上げます。

私たち理容師の命とも言うべきシザーズ（ハサミ）。

もちろん、毎日使うアイテムなので一番こだわっているモノです。

一人のヘアスタイルを作るのに、4～5丁(ハサミの数え方)は使います。

そんなに！？･･･と驚くかもしれませんが、メインでのカット用、刈り込み用、セニング(スキバサミ)でも用途、部位によって梳き率の異なるセニングシザーを使い分けています。そうすることにより、お客様一人ひとり

に合わせた美しいヘアスタイルが完成するのです。